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制度設計者
NAOYA.K
2022年 中途入社
人事企画部 -
メンバー
MIZUKI.F
2022年 新卒入社
経営戦略室
自由なだけでない、導く教育制度へ。
F:今日は色々聞いて理解を深めたいと思っています。
まず新しい教育制度の導入には、どんな背景があったんですか?
K:以前の教育制度は、自己研鑽・自己学習が軸になっていて、何をいつ学ぶかの大半が社員それぞれに委ねられていたんです。
自由に学べる反面、新卒の方などI Tスキルゼロの方にとっては、自分が今何を学ぶべきか、学んだことが評価やキャリアにどう結びつくかが見えづらいという課題がありました。
F:たしかに今おっしゃったような悩みはありました。
うまく制度を活用できないまま時が過ぎてしまうことへの不安だとか…。
K:そうなんです。社内のあちこちから同様の声が上がっていました。
また、自己学習の一環として位置づけられている「情熱大学」は、セラクのエンジニアが自身の専門分野について講義するという他にはない仕組みがゆえに、質を保つことが難しいという課題も。
新しい教育制度では学びの質を担保することも、重要なミッションでした。
自分のいる場所、めざす場所を明らかにする。
F:新しい教育制度にはどんな工夫があるんですか?
K:キャリアパスを多様化し、めざすキャリアに必要なスキルを細かく設定しています。
あらゆる職種の社員が、それぞれの専門性を高めていくことでキャリアを上がっていけるように変更しました。
F:道が増えたんですね。
K:それに伴って、専門性を高めるために必要なスキルを、役職や職位ごとに20種以上に細分化して設定し、それぞれに研修を当てはめているんです。
内容は人事企画部で責任を持って精査しているので、課題だった質に関しても改善できているのかなと思います。
F:そのプラットフォームがSERAKU Learnですね。
K:SERAKU Learnを通して、今自分がどの立ち位置にいて、どのスキルが必要なのかを一覧で確認できるようになり、自分が高めるべきスキルがより明確化されるようになりました。
F:ビジネススキルやコミュニケーションスキルのような、I Tとは直結しない研修もあります。
K:セラクやI T業界でしか通用しないスキルだけだと、本当の意味でのサポートとは言えません。
もちろんセラクで長く働いてほしいですが(笑)
極端な話、ビジネスパーソンとしてどこでも通用する人になってほしいんです。
F:本気度が伝わります…。
研修がオンラインや動画で受講できるのもうれしいです。
K:常駐先によってオフラインでの受講が難しい方にも、場所や時間に制約を受けず学習してほしいと考えたんです。
F:以前の教育制度で感じていた悩みが大きく改善されたように思います。
習得から定着までのサイクルをつくる。
F:できあがった教育制度を運用するのに、意識していることはありますか?
K:教育制度の活用を、ある程度必須にすることです。
制度の定着には「研修が役に立ったと感じてもらうこと」が重要なんですが、会社側から「学びは大切ですよ」といわれたところで、なかなかイメージは湧かないですよね。
だから評価や昇進の課程に組み込んで、必須のパッケージにしておく。
結果、学んだ内容が役に立ったと感じてもらう。
まずはその順番で良さを実感してほしいと考えています。
F:なるほど。
キャリアパスが定まっていない新卒社員や若手社員は、何から始めるといいのでしょうか。
K:必須研修を定めていますので、まずは受けてみてください。
きっと発見があるはずです。
あと、任意研修については、がむしゃらに受けるのではなく、2〜3ヶ月に1回程度がおすすめです。
F:多いほどいいわけではないんですね。
K:研修を受けたら、得た知識を意識しながら仕事に取り組み、振り返る期間をとってほしいんです。
スキルの習得、実践、定着…というように循環をつくることで、次のステップが見えてくると思います。
社員同士で、知識を深めていける場を。
F:まだまだ進化中と伺っている教育制度ですが、今後はどのような構想があるんですか?
K:現在は、研修後のフォローについて考えているところです。
研修でインプットしたことを実務で活かすためにも、教育制度のなかで相談・討議できる場があると、知識を上手く経験に変えていけそうだなと。
その点では、研修での社員同士のディスカッションなども効果がありそうです。
自分と近い年齢やポジションの人たちと話し合うことで、研修でインプットした知識を、自分の実務の知識として落とし込めそうじゃないですか?
F:社員同士で高め合っていけそうですね。
受講のモチベーションも上がりそうです。
K:楽しそう、という参加の仕方もありですよね。
動機がなんであれ、受けた研修が役に立ったという実感が得られて、研修で得た知識を通して実務でのスキルアップを経験できる。
そんな機会をどんどん増やしていきたいと考えています。