2024.04.12

ChatGPTでパワポを作成する方法|業務効率化のコツを解説

はじめに

パワーポイント（パワポ）はプレゼンテーションの必需品であり、その作成は多くのビジネスパーソンにとって日常的な業務です。しかし、効率よく魅力的なパワポを作成するのは意外と時間がかかる作業です。そこでAIの力を借りて業務効率を大幅にアップさせる方法が注目されています。
本記事では、最新のAIテクノロジー、ChatGPTを利用してパワポを作成する方法と、それによる業務効率化のコツについて解説します。これから紹介するテクニックを活用して、パワポ作成プロセスを一新しましょう。

ChatGPTを使用したパワポ作成の方法

ChatGPTは自然言語処理を用いて多様なタスクをこなすことができる強力なツールです。特に、パワポ作成においては、その能力を生かし、効率的に資料を作成することが可能となります。ChatGPTを用いることで、アイデアの生成からスライドのテキスト作成、さらにはVBAマクロの生成まで、作業を自動化し時間を節約することができます。

ChatGPTでVBAマクロを生成する方法

VBAマクロはパワポ作成を自動化し、複雑な作業を短時間で完了させる強力なツールです。ChatGPTを使用してVBAマクロを生成する方法は、パワポ作成の効率化を一層進めることができます。具体的には、ChatGPTに対してマクロで実行したい操作を説明し、そのコードを生成してもらいます。たとえば「毎回同じフォーマットのスライドを作成するマクロ」と指示すると、ChatGPTはその操作を実行するVBAコードを提供してくれます。このコードをパワポに組み込むことで、一貫性のあるスライドを瞬時に生成することが可能になります。

ChatGPTにVBAマクロを生成させる方法

ChatGPTを活用してVBAマクロを生成することは、パワーポイントのスライド作成を劇的に効率化する手法です。このプロセスを通じて、反復的かつ時間がかかる作業を自動化し、プレゼンテーションの質を高めることができます。このセクションでは、ChatGPTによるVBAマクロの生成から、それをパワーポイントに適用するまでのステップバイステップの方法を詳しく解説します。この技術をマスターすることで、プレゼン資料の作成時間を大幅に短縮し、より重要な業務に集中することが可能になります。

プレゼン内容からスライドの構成を考えてもらう

プレゼンテーションの成功はスライドの構成に大きく依存します。ChatGPTは、与えられたプレゼン内容から論理的なフローを理解し、スライドの構成案を提案してくれる能力を持っています。この機能を利用することで、プレゼンテーションの目的やメインメッセージに基づいた構成案を素早く生成できます。具体的なトピックやサブトピックをChatGPTに伝え、それに基づいたスライドの見出しやキーポイントをリストアップしてもらいましょう。これにより、一貫性のあるプレゼン構成を効率的に作り上げることが可能です。以下がプロンプト文のフォーマットです。

今回、以下のようなプロンプト文を入力し、出力しました。

出力例

構成案をもとにVBAマクロのコードを生成してもらう

ChatGPTによるスライド構成案が出来上がったら、次はそれを実際のスライドに変換するVBAマクロのコードを生成します。ChatGPTにプレゼンの構成案を伝え、それに従ってVBAマクロのコードを作成してもらいます。このプロセスでは、スライドのタイトル・本文・図表の挿入位置など、具体的な指示をChatGPTに与えることが大切です。ChatGPTはそれらの情報を元に、必要なVBAコードを生成し、スライド作成の自動化に対応するコードを提供してくれます。

パワポのマクロに入力して反映させる

生成されたVBAマクロのコードをパワーポイントに適用することで、プレゼンテーション資料が自動的に作成されます。このステップでは、ChatGPTから得たコードをパワーポイントのVBAエディタに貼り付け、マクロを実行します。
手順は、パワポ内の「表示」タブを選択し、次に「マクロ」をクリックします。

生成されたコードを枠内に入力します。

エディタにコードを入力した後は、テストを行い、すべてが期待通りに動作するか確認することが重要です。問題があれば、コードを修正し、再度テストを行います。このプロセスにより、数分で多くのスライドを生成でき、大幅な時間節約に繋がります。

スライドのデザインを調整する

最後に、VBAマクロを使用して作成されたスライドのデザインを最終調整します。自動化されたプロセスでは、デザインの精緻さやブランディングの一貫性は自動化ではカバーしきれない場合があります。ここでChatGPTの力を再び借りることができます。

たとえば、特定の色のテーマ、フォントスタイル、あるいはレイアウトに関する指示をChatGPTに与えることで、スタイルに合わせたデザインの提案を受け取ることができます。また、VBAマクロを使って一括でフォーマットの変更を適用することも可能です。この段階で、視覚的に訴える要素やブランドのガイドラインに沿ったデザインの微調整を行い、プロフェッショナルな質感をスライドに加えましょう。最終的なレビューを経て、プレゼンテーション資料は完成します。このようにChatGPTを利用することで、パワポの制作プロセスはよりスムーズで生産的なものになります。

VBAマクロによるパワポ作成のメリット

VBAマクロを用いたパワポ作成は、手作業による時間の浪費を削減し、生産性を高めることに寄与します。繰り返し発生するフォーマット設定やデータの挿入などが自動化されるため、人的ミスを減らし、プレゼン資料の一貫性を保つことが可能になります。また、マクロを使用することで、カスタマイズされた複雑なスライド構成も簡単に実現でき、プレゼンテーションの質を向上させることができます。このようにVBAマクロは、パワポ作成における強力なツールとして、業務の効率化を実現します。

AIを活用したプレゼンテーションの未来

AIの進化は、プレゼンテーションの作成方法にも革新をもたらしています。ChatGPTのようなAI技術を利用することで、テキスト生成、構成案の提示、さらにはデザインの提案まで、AIがプレゼン資料作成の多くの面で支援してくれるようになります。将来的には、AIがより洗練され、ユーザのニーズに合わせたよりパーソナライズされたプレゼンテーションを作成することが可能になるでしょう。AIと人間のクリエイティブなコラボレーションにより、プレゼンテーションはより魅力的で効果的なものへと進化していくことが期待されます。

まとめ

プレゼンテーション資料作成はビジネスパーソンの重要なスキルであり、AIを活用してその効率を飛躍的に向上させる方法が注目されています。この記事では、ChatGPTを使ってパワーポイント（パワポ）の作成を効率化するコツについて解説しました。ChatGPTを使用することで、アイデア出しからテキストの作成、VBAマクロのコーディングに至るまでのプロセスを自動化し、時間を節約することが可能です。VBAマクロは繰り返し作業を効率化し、一貫性のあるスライド作成を支援します。最終的なデザイン調整には人の手が必要ですが、AIの進化は将来的にパーソナライズされたプレゼンテーションの作成を可能にし、人間とAIの共同作業がより魅力的なプレゼンテーションを生み出すことが期待されます。

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