導入事例
株式会社 エナリス
丁寧な伴走で、NewtonX導入・活用を推進
カスタマーサクセス支援のノウハウを生かしてサブ業務を効率化
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「人とエネルギーの新しい関係を創造し、豊かな未来社会を実現する」は株式会社エナリスの企業理念でもあります。エネルギーの新しい可能性を追求して社会の仕組みや世の中を変えることを目指し、個人需要家向けのエネルギーエージェントサービスや小売電気事業者向け需給管理サービス、電力卸取引などを中心に事業を展開してきました。近年では脱炭素推進に関する技術開発へと、活動の幅を広げています。
今回はセラクCCCが開発した法人向けChatGPT導入・活用サービス「NewtonX」利用の取り組みについて、IT統括本部の辰巳健二様と榊山衆昭様、金谷眞道様にお話を伺いました。
生成AI導入への期待と現実
当社は、社員がコア業務に専念できる環境を作りたいと考え、単純なルーティンワークを効率化するために生成AI導入を推進しています。最初はセラクCCCさんの「NewtonX」ではなく他社製品を小規模導入したのですが、その際に生成AIという新しいツール定着の難しさに気づきました。
生成AIをうまく活用できれば業務を効率化できますが、部署や業務内容によって使い方はさまざまですし、習熟スピードの個人差も大きい。短期間で使いこなすヘビーユーザだけでなく、どう使えばいいのか分からず使わなくなってしまうユーザや、使い方を社内推進チームに問い合わせてくるユーザも居ます。そのため全社規模に活用を広げるにあたって、習熟レベルやモチベーションに合わせた幅広い活用推進が必要だという現実が見えてきました。
NewtonXを選んだ理由は充実したサポート体制
セラクCCCさんのNewtonXと出会ったのは、当時利用していた製品の運用規模を拡大するか、それとも「幅広いユーザの使いやすさ」に焦点をあてて別製品を探すか調査していたタイミングです。
生成AI製品ベンダさん3社にお話を伺ったのですが、NewtonXを選んだのは、勉強会開催やプロンプト提供など導入後のサポートが充実していたからです。実際に試用期間中にも初心者向けの説明会や勉強会を何度も開催していただき、安心して導入を決定できました。
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NewtonX導入で煩雑な雑務を3割~4割も削減
当社では営業部門や管理部門、システム部門など幅広い部署でNewtonXを活用しています。簡単なドキュメント作成や素案を考える際のブレインストーミングといった使い方で、効果は部署を問わずに手間のかかるサブ業務削減が3~4割といったところです。
また、開発業務でコード開発や動作確認の際に利用するといったように、生成AIの得意とする分野についてはメイン業務での活用も進めています。今後はオプションのナレッジコネクト機能を利用して、各部署に散らばってしまっている業務ノウハウをNewtonXに集約し、当社固有のデータベースを参照するAIの利用を進めたいと考えています。
ユーザのモチベーションを意識した柔軟な伴走支援
伴走支援のなかでもありがたかったのは、ユーザから依頼に対応するだけでなく、セラクCCCさんの持つノウハウにもとづいて「こういった箇所が不十分」「こんな使い方もありますよ」とアドバイスいただける点です。常に利用状況や課題を確認しつつ、具体的な支援メニューを提案していただくことで、うまく当社のAI運用のノウハウ不足を補っていただけていると思います。
たとえば、当社では全社的なNewtonXの利用拡大を図るために、「利用頻度が減少する、あるいは利用しなくなってしまう休眠ユーザ」への対処が必要でした。相談したところ、利用開始に至っていないユーザのサポートを意識し、社内勉強会の開催を増やして内容もヘビーユーザ向けと初心者向けにレベル分けするといった形で、反応を見ながら適宜調整していただいています。勉強会の内容だけでなく、基本操作や活用事例などをまとめた動画の共有も提案していただき、この動画も社員から好評です。
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これから生成AIのビジネス利用を考える方へ
生成AIの習熟には個人差が大きく、多くの場合に導入目的である業務効率化を達成するためには、定着や活用推進にしっかりと取り組む必要です。製品を購入して社内人員だけで定着を推進する体制では力不足だと感じました。
当社が目的としている「生成AI活用によるDX推進や業務変革」を目指し、一緒に試行錯誤して当社にマッチする方法を探していただける点が、セラクCCCさんの伴走支援の大きな魅力だと思います。
生成AIは各社製品で強みが異なるため、ユーザとして将来的にはそれぞれの製品の優位性を生かした使い分けが必要になるかもしれません。生成AIユーザに求められる知識も増えていくと考えられるため、継続して全社的に活用レベルを向上させられるよう、今後もセラクCCCさんと協力して取り組んでいきたいと思います。