コラム
2025.03.25

IT資産管理とは?必要性やツール導入のメリット、注意点などを解説

IT資産管理とは?必要性やツール導入のメリット、注意点などを解説

はじめに

企業が所有するハードウェアやソフトウェア、ライセンスを効率的に管理するためには、IT資産管理を行う必要があります。しかし、多数のIT資産を一元的に管理するのは容易ではありません。このような場合、ツールの導入によって解決することができます。この記事では、IT資産管理とは何か、その必要性やツール導入のメリット、注意点について詳しく解説します。

IT資産管理とは

IT資産管理とは、企業が所有するハードウェアやソフトウェア、ライセンスを効率的に管理することです。これにより、資産の使用状況や配置を正確に把握し、コストの削減が可能です。また、セキュリティリスクを低減し、コンプライアンスを維持するためにも重要な役割を果たします。IT資産は企業活動を行う上で欠かせないため、適切な管理が求められています。

IT資産の対象となるもの

IT資産の対象となるのはハードウェアやソフトウェア、ライセンスの3つがあげられます。具体的に何が含まれるのかは以下の通りです。

ハードウェア ソフトウェア ライセンス
  • ・パソコン
  • ・スマートフォン
  • ・タブレット
  • ・プリンタ
  • ・USBメモリ
  • ・IoT機器など
  • ・OS
  • ・セキュリティソフトウェア
  • ・開発ツール
  • ・ネットワーク管理ソフトウェア
  • ・データベース管理システムなど
  • ・インストール可能な回数
  • ・利用可能な端末数など

IT資産管理が必要な理由とツール導入のメリット

なぜ企業にとってIT資産管理が必要なのか、ここではその理由とツール導入のメリットについて詳しく解説します。

コスト管理を最適化させるため

IT資産管理は企業が保有するすべての資産を正確に把握し、支出を抑えるために欠かせません。IT資産管理ツールを導入し、資産の使用状況を把握することで、不要なライセンスや機器の購入を防ぎ、コスト削減を実現できます。また、それにともない資産管理のプロセスが自動化され、人的リソースをより戦略的な業務に集中させることが可能です。

コンプライアンスを遵守するため

企業はソフトウェアライセンスの適正管理を通じて法的コンプライアンスを維持する必要があります。ライセンス違反による法的リスクを回避し、信頼性を確保するためにはIT資産管理が重要です。IT資産管理ツールを導入することで、社内で利用されている有償ライセンス数のインストール情報の収集や購入上限を超えて不正利用されていないかを自動で検出が可能です。また、パソコン上の操作ログを収集可能なため、内部統制の強化にも寄与し、企業の信頼性を向上させます。

セキュリティを向上させるため

IT資産管理は、ハードウェアやソフトウェアなどの最新バージョンを把握し、セキュリティリスクを低減する役割を果たします。IT資産管理導入ツールの導入することで脆弱性のある資産を特定し、すべてのデバイスにセキュリティ更新プログラムの配布や適用など適切な対策を講じることで、情報漏洩や不正アクセスを防げます。

IT資産管理ツールの選び方

IT資産管理ツールを選ぶ際は、企業の目的にあった機能が実装されているか、複数のデバイスやOS管理に対応しているかなどを確認する必要があります。ここでは、IT資産管理ツール選びの具体的なポイントを詳しく解説します。

自社の目的にあった機能があるか

まず、導入目的を明確にし、それに応じた機能をもったツールを選ぶことが大切です。たとえばコスト削減が目的の場合は、IT資産の使用状況を詳細に分析できる機能が必要です。また、コンプライアンスや内部統制の強化が目的の場合は、操作ログの確認やライセンスが不正利用されていないかを自動で検出できる機能などが実装されているかも確認しましょう。

複数のデバイスやOS管理に対応しているか

企業内のIT環境は多様化しており、異なるデバイスやOSが混在しています。そのため、複数のデバイスやOSに対応しているかどうかを確認することが重要です。これにより、すべてのIT資産を一元管理でき、管理業務の効率化を図れます。

ツール導入時の注意点

IT資産管理ツールを導入する際には、いくつかの重要な注意点があります。これらを考慮することで、IT資産管理ツールを効果的に活用できます。ここでは、具体的にどのように注意すればよいかを解説します。

データのセキュリティ対策

情報漏洩を防ぎ、企業の信頼性を維持するためには、セキュリティ対策が欠かせません。IT資産管理ツールは機密情報を含む多くのデータを扱うため、セキュリティプロトコルや暗号化技術が実装されているか確認することが重要です。

定期的なメンテナンスと更新

IT資産管理ツールの導入後も、定期的なメンテナンスと更新を実施することが重要です。ソフトウェアのアップデートを行うことで、新たな機能やセキュリティパッチを適用し、常に最新の状態を保てます。これにより、IT資産管理ツールのパフォーマンスを向上させ、長期的な運用を可能にします。

まとめ

IT資産管理は、企業の運営において重要な役割を果たします。適切な管理を行うことで、コスト削減や資産の最適化、コンプライアンスや内部統制の強化、セキュリティの向上、業務の効率化などが期待できます。IT資産管理ツールの導入にあたっては、自社の目的にあった機能が実装されているツールを選び、複数のデバイスやOSに対応しているかを確認することが重要です。また、データのセキュリティ対策と定期的なメンテナンスを実施することで、長期的な運用が可能です。セラクでは、IT資産管理に役立つソリューションおよびプロによるサポートを提供しています。IT資産管理を実施する上で不明点やお困りごとがございましたら、ぜひセラクへご相談ください。

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