はじめに
クラウドサービスの利用が当たり前のようになり、デジタル化が加速する中、情シスに求められる業務やそれに対応するための知識、スキルにも変化が起きています。これまでに求められたスキルから、より高度で複雑なものになりつつあります。ここでは『今どき』の情シスに必要な知識やスキルを解説します。
情シスの今までの役割とは?
まずは今までの情シスの業務と求められるスキル・知識を簡単にみてみましょう。
今までの情シスの業務内容
- ITシステムの構築・運用・保守
- インフラの構築・運用・保守
- PCやIT関連のサポートヘルプデスク
- システム企画
今までの情シスに必要な知識とスキル
- PCハードウェアの知識
- OS・ネットワークの知識
- アプリケーションの知識
- コマンドの知識
- システム構築プログラミングの知識
- コミュニケーションスキル
情シスに訪れたDXの波
デジタル競争に勝ち残るため、多くの企業が優先課題としてデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)推進に取り組んでいます。そのような背景の中、情シスに求められる役割も大きく変わりつつあります。従来はITサービスを適切に運用し、社内外の企業活動を円滑に行い、それを支える役割を担っていましたが、デジタル化への優先度が高まるなか、今後の情シスにはあらゆるIT技術を活用して、企業・サービスに新たな価値を生み出すことが求められています。
これからの時代に求められる『今どき』情シスの役割とは?
クラウドが主流となった今、情シスの役割は今までよりも多岐にわたってきています。新たに求められる情シスの主な役割として以下の3つが挙げられます。
- 最新のIT技術に関する知識を持ち、企業の課題に対して適切にサービスを選択・導入し、企業に変革をもたらすこと
- 既存の業務を最小限の工数に抑え、業務の効率化を図ること
- IT観点だけでなく、ビジネス全般の観点からの変革を進め、利益へつなげること
“今どき”情シスの必須知識とスキルとは?
『今どき』情シスには、これまでの情シスの必須知識に加え、クラウド活用やセキュリティに関する知識は欠かせません。今後、必須とされる知識やスキルも、企業全体としてのIT戦略やシステム企画など、今までよりも多岐にわたりつつあります。『今どき』情シスの必須知識とスキルを見ていきましょう。
IT分野の基礎知識
今までの情シスにも必須とされてきたIT分野の基礎知識ですが、これまで以上にシステムやネットワークの基礎知識をしっかりと身につけていく必要があります。『今どき』情シスに必要な基礎知識はより高度で複雑なものになってきています。また、近年ではクラウドシステムが主流となってきているため、クラウドに関する知識も必須です。
最新IT技術の活用力
『今どき』情シスには、常に最新のIT知識を取り入れ、その知識を活かして自社に合った技術を組み合わせてシステムを構築したり、活用したりする高度なスキルが求められます。またIT技術は日々進化し続けており、常に注視する必要があります。
データの活用力
企業は膨大なデジタルデータを扱うようになりました。データを分析したり、必要な情報を抽出したりして、自社に有益な情報として活用できる形にすることで企業の成長へと導きます。そのためには、統計、解析、数学などのデータサイエンスに関する知識は重要です。
プロジェクトマネジメントスキル
プロジェクトを適切に管理するスキルは、『今どき』情シスには必須です。自社の課題をしっかりと把握し、解決策や改善案などを検討・提案し、担当部署だけでなく企業全体を変革させる必要があります。そのためにはIT分野の知識だけでなく、企業全体のビジネスとしての収益性を考え、ビジネス戦略や経営戦略に関するスキルを身につけることも重要です。
コミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルは今までの情シスにも必要とされてきていましたが、これからの時代にも欠かせないスキルです。最適なサービス提供やトラブル解決には、適宜ヒアリングやコミュニケーションを通して、適切な情報収集を行うことが必須です。企業全体の課題を扱うことも多くなっていくため、部署を超えたコミュニケーションの機会がより増えていくでしょう。
まとめ
クラウドが主流となり、これからの情シスの役割は、IT戦略やシステム企画、セキュリティ、クラウド活用に関する重要度が増大し、今までより多岐にわたる知識や高度なスキルが必要となってきています。そのためには従来のITシステム運用を効率化し、情シスの負荷を軽減することが重要です。もし現状、それが難しいと感じているのであれば、マネージドサービスの導入を検討されてはいかがでしょうか。
セラクのマネージドサービスでは、ITシステムの運用管理を一括で行うサービスを提供しており、お客様の状況に応じたご提案も可能で、お客様に最適な運用方法で課題を解決いたします。
DX推進において、24時間365日の運用監視や急な障害対応などに時間を割かずに、優先させたい業務に集中できるようになります。また、セキュリティ対策についても、セラクの専門性を持つセキュリティ技術者によるセキュリティ・オペレーションセンター運用やセキュリティ診断などを通じて、お客様に応じたセキュリティ体制を整えます。ITシステムの運用に関して不安・お悩みなどございましたら、まずはセラクにご相談ください。セラクでは、経験豊富なエンジニアが24時間365日の体制で、高品質なサポートをお約束いたします。Microsoft AzureやAWS、そのほか国内サービスにおける実績が豊富にあり、特に、Microsoft Azureに関しては、200名を超える有資格者が在籍しており、確かな技術でお客様の運用を適切に支援いたします。