VPN（ブイピーエヌ）
読み方：ブイピーエヌ
VPNとは
VPNとは、「Virtual Private Network」の略称です。名称の通り、仮想的に作ったプライベートネットワークのことを指します。企業内などで特定のユーザのみが利用できるように設定し、通信することができます。フリーWi-Fiを利用する場合、第三者による盗聴やデータ改ざんなどといった被害のリスクが伴います。そこで、VPN接続で「トンネリング」「暗号化」「承認」の技術を使用することによりセキュリティを高めることができます。しかし、情報漏洩リスクが完全に解消できるわけではないため、注意が必要です。
VPNには、インターネット回線を利用したインターネットVPN、通信事業者が構築運用する閉域網のIP-VPN、安価な回線を利用し通信事業者が閉域網に接続するエントリーVPNなどがあります。さらにオンプレミス環境で自社に合ったネットワークシステムで構築する広域イーサネットといった種類も存在します。
VPNの種類
- IPSec-VPN
IP Security Virtual Private Networkの略称で、IPパケットを暗号化し第三者に内容が読み取れないようにして接続する方法です。使用には専用ソフトの導入や環境設定などが必要ですが、セキュリティ性能が高く多くの企業に導入されています。
- SSL-VPN
SSLというデータ暗号化・認証の技術を使用することで情報を守ります。クレジットカードのデータなど、重要なデータを送受信する場合に用いられます。初期設定やソフトなどが要らず、Webブラウザから使用できます。また、SSL-VPNの接続方式は以下の3種類あります。
・リバースプロキシ
・ポートフォワーディング
・L2フォワーディング
- リバースプロキシ方式
リバースプロキシサーバを経由してWebブラウザ上でVPN装置にアクセスする方法で、最も利用されている接続方式です。しかしWebブラウザ上で起動できないアプリケーションは非対応となっています。
