評価者訓練
読み方:ヒョウカシャクンレン
評価者訓練とは
評価者訓練とは役員や管理職などを対象とした訓練です。「評定者訓練」「考課者訓練」と呼称される場合もあります。評価者訓練のタイミングは企業によって異なりますが、対象の社員が新たに管理側や部下を抱える前に評価方法をグループ討論や実習を通じて学習するケースが多くあります。
評価者訓練の目的
2016年の産労総合研究所の「2016年評価制度の運用に関する調査」によると、評価者訓練を実施している企業は71.4%と7割以上という調査結果が発表されており、多くの企業で評価者訓練が導入されています。評価者訓練の主な目的は、管理職が公正な評価を行えるようにすることです。評価者の主観による誤った評価や部下に対して適切なフィードバックが行えない場合、部下の不信感を募らせる原因になりかねません。こうしたエラーを起こさないためにも、評価者訓練が必要です。
評価者訓練のメリット
評価者訓練のメリットは評価者が適切な評価を行えることで、部下からの信頼向上や企業への信頼感の向上につながる点です。適切な評価が下されれば部下のモチベーション向上、ひいては企業全体の生産性向上が期待できます。また、評価者の認識が統一されることで誤った評価が起きにくくなります。
評価者訓練のデメリット
評価者訓練を行わない場合のデメリットは、誤った認識のまま評価を行う恐れがある点です。訓練を行わない場合、評価者はどのような評価を行うのが正解なのか分からない状態で評価を行います。誤った評価は部下のモチベーション低下や評価に対する不信感を募らせることにつながりかねないため、適切な評価の仕方についての学習が必要です。