トランザクティブ・メモリー
読み方:トランザクティブ・メモリー
トランザクティブ・メモリーとは
トランザクティブ・メモリー(Transactive Memory)とは、1980年代にアメリカの社会心理学者 が提唱した組織学習(組織内の個人の知識やスキルが共有・マニュアル化されて組織の環境が変化する仕組みのこと)に関する概念で、「対人交流的記憶 」と訳されます。 社員全員が同じ業務を覚えることは現実的に 難しいものの 、必要な情報を誰が持っているのか、どこにあるのかを把握できれば情報共有が容易になります。
トランザクティブ・メモリーのメリット・デメリット
- メリット
トランザクティブ・メモリーのメリットは、不明点がある場合に、情報の場所や質問すべき相手が判断しやすくなることが挙げられます。また万が一不測の事態が発生しても、情報が共有されていることでスムーズに対応ができ、業務効率の向上につながります。
- デメリット
トランザクティブ・メモリーのデメリットは、情報共有が可能な企業風土でなければ、トランザクティブ・メモリーの効果が薄れる点です。社員同士の交流が少ない場合、直接質問するのに抵抗を感じて必要な情報を得られない場合があります。
トランザクティブ・メモリーの関連語
- 属人化
属人化とは特定の担当者が業務フローやノウハウを把握している状況を指します。具体例は周囲に業務に関する情報が共有されていないため、担当者が不在の場合円滑に業務が行えない、企業全体に業務のノウハウがいきわたらないなどが挙げられます。
- 仕組み化
仕組み化とは属人化の防止や解消するための方法を構築することを指します。具体例は業務フローやノウハウのマニュアル化、システムの導入による自動化などが挙げられます。