T型人材
読み方:ティーガタジンザイ
T型人材とは
T型人材は、専門性と視野の広さを併せ持った人材の呼称です。特定分野での高い専門性を備えた人材を縦軸のI(アイ)型、広い分野に知見のある人材を横軸の-(マイナス)型と見立てます。それらを組み合わせてT型人材といいます。
T型人材が注目される背景
T型人材が時代の移り変わりとともに注目度が上がった背景には、以下の要因が挙げられます。
- 技術が進歩し、高度なスキルをもつ人材が必要になった
インターネット技術の進歩やAIの開発・改良により、顧客が求める知識や技術のレベルが上がりました。その結果、特定の分野に対する専門性をもった人材のみによる対応が難化する傾向にあります。それに対応すべく、特定の専門分野に優れた技術・知識をもち、広い教養ももち合わせて顧客対応のできるT型人材が求められてきています。
- グローバル化によりイノベーションの必要が増している
グローバル化によって顧客のニーズが多様化している昨今、事業開発においてイノベーションの重要性が声高に叫ばれています。激化した企業間競争に適応するためにも、専門性と視野の広さに優れているT型人材が必要とされる時代になりました。
T型人材の関連語
- I型人材
I型人材とは特定の専門分野に優れている人材を指します。とくに高度な専門知識が必要とされている技術職や研究職に多いタイプの人材です。一方、総合的な力が求められている事務職や営業職には少ないタイプの人材と言えます。
- Π型人材
「Π(パイ)型人材」とは異なる複数の専門分野を極めた人材であり、別名「ダブルメジャー」とも呼ばれます。特長としては独創的な発想に長けている点です。異なる複数の専門分野に対する見識を生かし、複雑な課題に取り組めます。
- H型人材
「H(エイチ)型人材」とは幅広い専門性を持ちつつ、他の分野に関する専門性を持った人材と連携して仕事を進めることのできる人材です。他の分野との橋渡しとしてイノベーションを起こすことから、「イノベーション人材」とも呼ばれます。