ピラミッド型組織
読み方:ピラミッドガタソシキ
ビラミッド型組織とは
ピラミッド型組織とは組織内の階層構造が上部に向かって狭まっていく形態のことを指します。階層構造とは組織内の上下関係を階層的に表したものです。一般的に組織の最上位に経営トップや最高責任者が位置し、その下に役員や部門長、更にその下に課長やリーダーが存在し最下層に一般従業員が配置されます。ピラミッド型組織は組織内での序列や上下関係がはっきりしているため、責任と権限の所在が明確で指揮命令系統がわかりやすいです。
ピラミッド型組織の特徴
ピラミッド型組織の特徴は組織が縦割りの構造になっているため、役割が明確化されていることです。上位の管理者やリーダーが下位の従業員を統率し指示や決定を下す一方、下位の従業員は上位の指示に従って業務を遂行します。経営者は方向性を決め、管理職は各部門の責任を担い、従業員は現場の生産性向上に励みます。また組織の規模により管理できる部下の数に限度があるため、重層的に本部・部・課などの単位で管理するのも特徴の1つです。
ピラミッド組織のメリットとデメリット
メリット
- 組織がシンプルで理解しやすい構造である
経営者が強いリーダーシップで集団を導くのに有効である
デメリット
- 上層の経営陣が崩れると組織が崩壊してしまう危険性がある
- トップダウン式のため上層部からの意思伝達が遅く、現場に届くまで時間がかかる
ピラミッド型組織の関連語
- フラット型組織
フラット型組織とは、従業員が高い自立性をもって行動する組織形態を指します。管理職は最小限に抑えられていて、従業員はそれぞれ責任をもって仕事を進めます。各従業員がプロフェッショナルとして仕事を進め物事を判断するため、問題解決のスピードも速いことが最大の特徴です。懸念点としては課題解決力が低い、責任感がない従業員が増えてしまうと管理職のフォローが難しくなり、業務が停滞する恐れがあります。