プロティアン・キャリア
読み方:プロティアン・キャリア
プロティアン・キャリアとは
プロティアン・キャリアとは、 時代や環境の変化に対して自分自身のキャリアを柔軟に対応させる考え方です。 企業内での評価が目的ではなく、 自身の価値観や自己の成長を意識したキャリア形成が目的となります。終身雇用制の崩壊により、不測の事態に備えて自律的なキャリアの構築が求められる時代に入り、プロティアン・キャリアの思考が重要になりました。
従来のキャリアとプロティアン・キャリアの相違点
- キャリア形成の主体が個人にゆだねられる
従来のキャリアでは、キャリア形成の主体が企業組織を中心として行われるものでした。プロティアン・キャリアでは、キャリア形成の主体が個人にゆだねられ、社員個人の意思でキャリアを柔軟に変更していくスキルが求められます。
- 社員個人が満足しているかに焦点があてられる
組織内で出世し、十分な報酬や組織内での権力掌握を目指すことが従来のキャリアの あるべき姿でした。プロティアン・キャリアでは、社員個人が仕事や組織に満足しているかに焦点をあて、モチベーションの向上に結び付けます。
プロティアン・キャリアを構成する要素
- アイデンティティ
アイデンティティとは、 自分の能力や価値観について 理解をすることです。情報技術の進歩や組織構造の変化が起こっている現在、自分が何をしたいかという志を意識して仕事の選択を行うことが求められています。
- アダプタビリティ
環境の変化に対して、「適応コンピテンス」(「反応学習」「探索」「統合力」の3種類) 「適応モチベーション」をもつことです。