パフォーマンス・デベロップメント
読み方:パフォーマンス・デベロップメント
パフォーマンス・デベロップメントとは
パフォーマンス・デベロップメントとは、上司の支援によって部下の業績を最大化させる考えに着目した育成・評価手法です。デベロップメント(Development)には「開発する」という意味があり、部下の成長を促すことを指しています。この手法では上司と部下で仕事の方向性について頻繁に対話し、コーチングやフィードバックを行いながら、部下の育成支援を行います。
パフォーマンス・デベロップメントの目的
パフォーマンス・デベロップメントの導入により、上司と部下のコミュニケーション不足の解消につながります。そのため上司は部下の得意・不得意や、部下の持つ将来像をより詳しく知ることができるため、「将来どのようなキャリアを志向しているか」などの把握も可能です。従業員のキャリア形成を業務への貢献に紐づけ、組織利益に還元されるような制度を運用することで、無駄のない人材マネジメントを実行することが大きな目的です。
パフォーマンス・デベロップメントの導入例
- 大手ソフトウェア開発・販売企業
2014年9月に個人の業績評価を廃止し、「パフォーマンス・デベロップメント」を導入して上司からのフィードバックの頻度を増やしました。評価では個人成果のほかに、他者の成功への貢献度、他者の知見の活用など他部門との協業を重視しています。これまで人材の業務管理と育成は個別でしたが、これらの統合が可能になり業績も向上しました。
- 大手電気関連企業
2016年に仕事の達成度を9パターンに分類して評価する「9ブロック」を廃止して、コーチングを重視した「パフォーマンス・デベロップメント」に移行しました。新制度では、将来のパフォーマンスに注目し、上司と部下の対談を通じてパフォーマンス向上を促すことにより、成長と実績の好循環が生まれています。