2024.06.07

OJD

OJD

読み方:オージェーディー

OJDとは

OJD(On-the-Job-Development)とは上司が若手社員に向けて行うトレーニングです。主にマネジメント能力を養うためのもので、基本的にはマンツーマンで指導を行います。中長期的なマネジメント力をはじめとした能力開発を目的としており、社員の希望するキャリアパスを汲み取りながら、上司の適切なサポートの下で能力取得を目指します。

OJDが必要とされる理由

人材不足の解消やマネジメント層を獲得するためです。少子高齢化にともなう労働人口の減少により、企業にとって人材育成と確保が重要な課題となりました。OJDでは社員は自主的に学ぶ姿勢が求められるため、実務を通して学習を進めていくうちに、自律性を身につけることが可能です。自律性が身についた社員は明確なキャリアプランをもつことが期待されます。社員が希望するキャリアプランを実現させるために上司や先輩などが適切なサポートを実施することで、社員のエンゲージメント向上および離職率の低下、ひいては人材不足の解消やマネジメント層の獲得につながります。

OJDのメリット・デメリット

OJDのメリットは社員の適正を見極め、経営戦略を立てられる点です。社員の得意分野を伸ばす教育や得意分野に応じた適正配置を行うことで、マネジメントや人材管理に向いているかを把握し組織体制の強化が期待できます。デメリットは中長期的かつマンツーマンで指導にあたるため指導者に負担がかかる、効果がすぐに出づらい、効果測定が難しい点が挙げられます。マネジメント開発は短期で身につくものではないため、定期的なフィードバックや施策の見直しなどが必要です。

OJDの関連語

  • OJT
    OJT(On-the-Job-Training)とは職場の上司や先輩が部下や後輩に対して、実務を通じて指導を行う教育訓練です。OJDとは実務を通じて指導を受けるという点が共通していますが、OJTの場合配属後の業務を滞りなく遂行できるよう指導を受けるため短期間で終了します。