マイスター制度
読み方:マイスターセイド
マイスター制度とは
マイスター制度とはマイスターの育成および技術継承を支援する制度です。具体的な活用方法として挙げられるのは、社内外のマイスターによる実技指導やマイスターに対する手当支給・優遇措置などです。もともとはドイツで発祥した制度であり、「マイスター」はドイツ語で「巨匠」や「名人」を意味します。日本においては次世代への技術や知識の継承を効率的に行うため、全技連マイスターやものづくりマイスター制度など独自の制度を設けています。
日本におけるマイスター制度
- 全技連マイスター
全技連マイスターとは2003年から実施されている制度です。技能検定制度の特級もしくは1級・単一等級の検定に合格し、20年以上の実務経験をもつなどさまざまな条件を満たした技能士が対象となります。全技連マイスターの主な取り組みは「技能のすばらしさや楽しさを伝えるだけでなく見える化の実践、後進育成に熱心に取り組む」「小中学校や高校、大学などで指導を行う」です。
- ものづくりマイスター制度
ものづくりマイスター制度(正式名称:若者技能者人材育成支援事業)とは厚生労働省が実施する制度です。建設および製造系の職種を対象に若手社員の育成・継承を支援する「ものづくりマイスター」のほか、情報関連の職種を対象とした「ITマスター」、DX(デジタルトランスフォーメーション)技術を活用して指導を行う「テックマイスター」の3つの区分が存在します。ものづくりマイスターの認定を受けるには「技能検定の特級・1級、単一等級の技能士または同等の能力をもつ者」「実務経験が15年以上」などの条件をすべて満たす必要があります。