労働者派遣法
読み方:ロウドウシャハケンホウ
労働者派遣法とは
労働者派遣法とは、派遣労働者の権利を守り、安全な労働環境を確保するための法律です。正式名称は、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」です。労働者派遣法は、雇用主の労働者に対する中間搾取や強制労働を防ぐ役割があります。戦後の職業安定法制定により禁止されていた人材派遣業を可能にするため、1986年から施行されました。
労働者派遣法に規定されている派遣形態の種類
- ・有期雇用派遣
派遣労働者が人材派遣企業と雇用契約を結び、最長3年間派遣先企業で働ける制度です。「登録型派遣」とも呼ばれ、人材派遣企業に登録手続きを行った後、当該企業の派遣スタッフとして派遣先企業に雇われます。
- ・無期雇用派遣
派遣労働者が人材派遣企業と企業派遣期間の定めなしで雇用契約を結ぶ制度です。正社員との違いは、正社員については雇用契約を企業と結びますが、無期雇用派遣労働者は人材派遣企業の派遣スタッフとして雇用契約を結びます。
- ・紹介予定派遣
派遣先企業に対して派遣労働者の正社員雇用を目的とするため、派遣労働者を最長6か月間派遣先企業で雇う制度です。有期雇用派遣・無期雇用派遣とは違い、派遣労働者を雇い入れる前に書類選考や面接を行うことが可能です。