IMAP
読み方:アイマップ
IMAPとは
IMAP(Internet Message Access Protocol)とは、インターネット上でメールを受信するためのプロトコル(通信規約)の一つです。IMAPはメールサーバ上にメールを保持し続けることで、複数のデバイスから同一のメールにアクセスできるようにする特徴があります。
IMAPの働き
まず、SMTPサーバから送られてきたメールがメールサーバに届きます。メールサーバはこのメールを受信者のメールボックスに保存します。
受信者がメールを確認するためにメールクライアント(メールソフトやWebメールなど)を開くと、メールクライアントはIMAPを利用してメールサーバに接続します。IMAPはメールをメールサーバ上で管理し、それをメールクライアントに渡します。
メールがメールクライアントに渡された後も、IMAPはメールサーバ上のそのメールを保持します。これにより、別のデバイスからも同一のメールを確認できます。
IMAPとPOP3の違い
IMAPはサーバ上にメールを保持するため、複数のデバイスからアクセスできます。これにより、どのデバイスからでもメールの状態が同期され、最新の状態を保つことができます。メールを読むためにはインターネットに接続している必要がありますが、オフラインモードをサポートするメールクライアントもあります。
POP3はメールサーバからメールをダウンロードし、通常はサーバから削除します。ダウンロードしたメールはローカルのデバイスにのみ保存されるため、他のデバイスからのアクセスは同期されません。メールをダウンロードすれば、オフラインでもアクセスできます。
IMAPサーバは、複数のデバイスを使用してメールにアクセスする場合や、常にサーバ上でメールを管理したい場合に適しています。一方POP3サーバは、一つのデバイスでメールを管理したい場合や、オフラインでのメールアクセスを頻繁に行う場合に適しています。