グローバル人事
読み方：グローバルジンジ
グローバル人事とは
グローバル人事とは、海外を含む事業推進および展開を支える人材マネジメント全般を指します。少子高齢化や人材不足によって日本企業の海外進出が進んだことで、文部科学省において英語力やコミュニケーション能力、主体性や積極性など、異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティがあると定義されたグローバル人材の発掘や、社員の能力開発・評価、海外を含む人事情報の一元管理などを行うグローバル人事が重要視されています。
グローバル人事の課題
- 人事評価の構築
社員のモチベーション向上のため明確かつ公平な人事評価の構築も必要ですが、自社に合致する仕組みでなければ長期運用が難しい傾向にあります。
- 企業理念の浸透
企業理念そのものが「日本の社会問題に貢献する」「日本で一番の企業として活動する」といった日本ならではの考え方で定義される傾向にあります。日本ならではの考え方は海外ではなじみがないため、外国人社員も当事者意識を持ちにくく、企業理念の浸透が困難な面があります。
グローバル人事を実現するポイント
グローバル人事を実現するポイントとしては、グローバルな人事評価制度ならびに企業理念の構築が挙げられます。正確かつ公平な人事評価制度構築の具体例としては、成果だけでなく業務プロセスを評価項目に入れる、評価や昇格基準を明確にするなどが挙げられます。企業理念に関しては、国籍が異なる社員でも仕事に対する共通認識をもてるように構築することが重要です。具体的には、社内報に異文化や言語に理解を示す社員インタビューを掲載することや、自社の理念を体現したプロジェクトの表彰などが挙げられます。
