2024.07.01

ファーストペンギン

ファーストペンギン

読み方:ファーストペンギン

ファーストペンギンとは

ファーストペンギンとは、リスクを恐れずに新しいことへ果敢に挑む「ベンチャー精神をもった人」のことです。また従来の常識にとらわれず新ジャンルへ挑戦し、成功を収めた人を指す場合もあります。もともとの意味は群れで行動するペンギンの中から、天敵がいるかもしれない海中へ餌を求めて最初に飛び込む勇敢な1羽のペンギンのことです。転じてリスクを恐れず未開の分野に挑戦する起業家に対して敬意を払い使われます。

ファーストペンギンになるメリット

  • 先行者利益を獲得する
    先行者利益とは新しい市場に一番早く参入した人や開拓した人が得る利益のことです。新規事業に参入し成功を収めると「商品やサービスの価格競争が避けられる」「いち早く顧客を得るため後続企業の障壁になる」などの利益を獲得できます。

  • 市場の注目度が高まる
    市場の注目度が高いと宣伝効果が高まることから、売上向上や知名度アップなどのメリットにつながります。「新事業に挑戦した」という事実は、業界を問わず多くの人から関心を集めます。話題に上がる、関心を集めることで新規事業への注目が集まり宣伝効果が高いです。

ファーストペンギンになるデメリット

  • 過去事例がないためリスクが高い
    後発企業の場合、先行事例が存在するためリスクに対応しやすいですが、先行企業の場合は前例がないため手探りでリスクに対応しなければなりません。その結果として「顧客のニーズを満たせない」「マーケティングがうまくいかない」などの状況が生まれ、甚大な損害が発生する恐れがあります。

  • 経営者の負担が大きい
    新規事業として市場を開拓するとベンチマーク(基準、指標)となる商品やサービスがないことから、どのような戦略を描くかは経営者の手腕次第になります。すべての事項を模索しながら経営者自らが独自で判断するため、経営者の負担は増大します。

ファーストペンギンの関連語

  • パイオニア
    パイオニアは「先駆者」や「開拓者」「草分け」といった意味があり、その分野や領域において誰もチャレンジしたことがないことを成し遂げた人のことです。それと比較してファーストペンギンは「最初に挑戦したかどうか」が重要であり、成功の是非よりも冒険的、野心的に挑戦するベンチャー精神の有無が大事になります。
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