裁量労働制
読み方:サイリョウロウドウセイ
裁量労働制とは
裁量労働制とは、実際の勤務時間が何時間であっても、労使協定で決められた時間にそって給与が支払われる制度です。実際に仕事に従事する時間を社員が自ら決められるため、自由度の高い働き方ができます。裁量労働制は、労働時間ではなく社員の成果に対して給与が支払われる考え方です。
裁量労働制の種類
専門業務型裁量労働制 | 企業業務型裁量労働制 | |
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対象業務の詳細 | 進め方や時間の割り振りを社員の裁量に任せる必要のある業務 | 仕事の特性上、客観的にみて進め方を社員の裁量に任せる必要があると判断される業務 |
適用される仕事の例 | 研究開発職、システムの設計作業、新聞記事取材・編集、放送番組製作スタッフ、ゲーム用ソフトウェアの開発など | 企業の運営に関する企画や調査、分析の業務 |
裁量労働制の関連語
- ・フレックスタイム制度
フレックスタイム制度は、1日の標準的な労働時間内に勤務必須の時間帯であるコアタイムを設定し、実際に勤務する制度です。労働時間は固定されていますが、設定されたコアタイムの前後であれば自由に勤務時間帯を設定できます。
- ・高度プロフェッショナル制度
高度プロフェッショナル制度は、業種や職種を限定し、なおかつ年収1,075万円以上の労働者であることを条件として、労働基準法の適用を撤廃する制度です。労働基準法が適用されないため、深夜帯や法定休日内の労働に対する割増賃金や残業代が支給されません。
- ・変形労働時間制
繁忙期と閑散期で仕事量に差がある仕事で、業務時間を公平に分配することを目的としています。労働時間を1日単位ではなく、1週間や1か月単位で調整することが特徴です。残業代は、一定の条件をクリアすると支給されます。