クラウドコンピューティング
読み方:クラウドコンピューティング
クラウドコンピューティングとは
クラウドコンピューティングとはクラウド上(インターネット)でのコンピューティングサービスのことを指します。
コンピューティングとはコンピュータ資源のことで、具体的には以下のような要素が挙げられます。
- サーバ
- ストレージ
- ネットワーク
- ソフトウェア
- データベース
- アプリケーション
- 分析ツール
クラウドコンピューティングには利用することによって受けられる恩恵がいくつかあります。
例えば、従来のオンプレミス型の課題であった物理サーバやシステム構築にかかる多大な運営コストが軽減されるなどです。
クラウドコンピューティングの特長
前項でお伝えしたコスト軽減のほか、すでにできあがっているクラウド上のシステムをすぐに利用できることも挙げられます。
このほか、ソフトウェアのインストールではないためデバイスを問わないことや、初期費用(構築やサーバ費用など)がかからないことも大きな特長と言えます。
また、信頼性の高いサービスを利用すると セキュリティが強化されることや、状況に応じたサービスの増減を出来ることに、業務速度向上につながることもあります。
クラウドコンピューティングの歴史
クラウドコンピューティングという言葉を最初に使用したのは、2006年 Google CEOのエリック・シュミットと言われています。
2006年から2008年頃にわたり普及し、当時はGoogle App EngineやAmazon EC2などが登場しています。
実はクラウドコンピューティングの特徴である「コンピュータ処理をネットワーク経由でサービスの形で提供すること」は1960年代からありました。
しかし、世界中のユーザがサーバを意識することなく、サービスを受けられるクラウドコンピューティングは歴史的変革とも言われています。
クラウドコンピューティングの課題
クラウドコンピューティングはシステムやアプリケーションが元々製品化されているため、自社保有の場合と違い細やかな修正ができず、カスタマイズの自由度がありません。そのため、オリジナル開発 も不向きです。他にも、 社内システムとの連携非対応の場合やサービス終了可能性も残念ながらあります。ただ、一番の課題としてはセキュリティの脅威と言われています。クラウドコンピューティングはオンデマンド・セルフサービスでサービス利用手続きがそこまで厳格ではなく、不正利用目的の悪用可能性もあるためです。
次にクラウドサービス利用のために安全ではないAPIやインターフェイスによる脆弱性などにより、情報漏洩やデータ紛失を招く恐れもあります。
アカウントの乗っ取りやサービスハイジャックにつながることもあります。
このように便利な反面、セキュリティ上に多大な課題を抱えています。
クラウドコンピューティングの種類
提供サービスとしては、IaaS (Infrastructure as a Service)、PaaS (Platforms as a Service)、SaaS (Software as a Service) の3種類があります。
配信形態としてはプライベートクラウド、 パブリッククラウド、 ハイブリッドクラウド、マルチクラウドの4種類があります 。(詳しくは各用語をクリックください)