2023.09.21

ブリッジ

ブリッジ

読み方:ブリッジ

ブリッジとは

ブリッジは、OSI参照モデル第2層のデータリンク層で動作するネットワーク機器です。フレーム(ネットワークを流れるデータ単位のこと)をチェックし、宛先に同じセグメント(特定の条件で分割されたネットワーク)が存在するかの判別や振り分けし、適切な機器へ転送します。フレームの振り分けにはMACアドレス(すべてのネットワーク機器に割り当てられる識別子)が必要です。ブリッジには接続した機器のMACアドレスを学習する機能があります。ブリッジはフレームに含まれるMACアドレスを学習し、学習結果を基に適切な機器へ転送します。これにより不要なフレーム転送がなくなり、ネットワークパフォーマンスの向上が期待できます。

ブリッジの特徴

ブリッジは宛先に応じて適切なフレームを転送します。宛先が同じセグメントの場合、フレームを転送しません。ブリッジが適切にフレームの取捨選択を行うことで、ネットワーク全体のトラフィックの減少、フレームの衝突防止などが期待できます。一方でフレームの読み取り処理に時間がかかる場合があります。

レイヤ2スイッチとの違い

ブリッジと同じく、フレーム転送の役割をもつレイヤ2スイッチと呼称される機器が存在します。レイヤ2スイッチとの違いは「ポートの数」「処理速度」「ポートの規格」の3点です。まずレイヤ2スイッチのポート数が3つ以上であるのに対し、ブリッジのポート数は2つです。次に処理速度についてです。レイヤ2スイッチがハードウェア主体で、ブリッジはソフトウェア主体で処理します。最後にポートの規格です。レイヤ2スイッチがMDI-X(Medium Dependent Interface Crossover)ポートを使用するのに対し、ブリッジはMDI(Medium Dependent Interface)ポートを使用します。

ブリッジの関連語

  • レイヤ2スイッチ
    レイヤ2スイッチとは、ネットワークを中継する機器の一種です。OSI参照モデル第2層のデータリンク層の情報を基に動作します。MACアドレスを記憶する機能があり、受信したフレーム内に宛先MACアドレスが含まれている場合に宛先の機器が接続されているポートに転送します。ブリッジと異なり、ネットワークを分割するVLAN(Virtual Local Area Network)機能を独自に保有しています。レイヤ2スイッチについてはこちらをご覧ください。
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