BEI
読み方:ビーイーアイ
BEIとは
BEI(Behavioral Event Interview)とは、社員の行動様式や考え方を知るインタビュー方法です。一般的なインタビューは質問者が事前に質問事項を用意します。一方、この手法では過去の事実に基づいた具体的かつ客観的なエピソードの詳細について、「なぜ成功したか」「取り組む方法はどのようなやり方だったか」を聞き出します。質問者は回答を誘導せず、回答者が自発的に話すよう進めることで、社員の思考方法を詳しく知ることが可能です。
BEIの例
「学生時代のアルバイトで、店舗の売上向上に貢献した」ことを例に挙げます。Aさんの場合「店舗のレイアウト変更の提案をした」という行動があり、Bさんの場合「店舗SNSの更新を担当した」という行動がありました。従業員としてのエピソードから、Aさんはアイデアの提案能力に長けており、Bさんは対人コミュニケーション能力やライティング力が高いという特性が読み取れます。
BEIを行う際のポイント
- ・事前に準備を十分に行う
BEIに対する事前準備が十分に行われていないと、社員のエピソードから行動特性を特定できない事態に陥ります。社員の行動特性を特定するには、「いつ行われたか・誰と行っていたか・どのような発言があったか」を絞り込みます。そのためにも、上司側は事前準備として質問の仕方を考える、社員のエピソードに基づいた行動特性への認識が一致するかを明確にするなどの配慮が必要です。
- ・面談時間を長めに取る
BEIではエピソードについて、置かれた状況での具体的な行動に対する質問を繰り返します。そのため、面談時間を30~60分に調整することが推奨されます。複数人にBEIを用いて面接する場合に備えて、実際の業務への配慮にいかす際に面接時の記憶を曖昧にしておかないため、メモを残すことも重要です。