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AI(Appreciative Inquiry)
読み方:エーアイ(アプリシエイティブ・インクワイアリー)
AI(Appreciative Inquiry)とは
AI(Appreciative Inquiry)とは、相手に対する質問を通じて個人・組織の強みや長所を発見し、それを目標達成にいかすシステムを指します。1987年にアメリカの大学教授らによって提唱されました。これまでの目標設定は「自分の何が問題なのか」というマイナス面を改善することに着目していましたが、この方法ではプラス面を伸ばしていくことに重きを置きます。
AI(Appreciative Inquiry)における「4つのD」
- ・Discovery(発見)
個人や組織の強みや長所となる価値を見つけ出します。個人・組織のもっている価値について、質問を行います。
- ・Dream(将来の目標)
発見で得られた価値をもとに、それぞれの理想像や将来的なビジョンを思い描きます。
- ・Design(デザイン)
「自分はどのような状態になっていたいか」を共有し、文章に残します。目標達成やよりよい将来に向かっていく人材・組織を創出します。
- ・Destiny(計画の実行)
設定した目標を達成するために、持続的に取り組みます。そのためにも、実際にアクションプランを成立させるよう促します。
AI(Appreciative Inquiry)を行うメリット
AI(Appreciative Inquiry)を用いて相手とのコミュニケーションを図ることで、他者だけではなく自分の長所を発見することもできます。長所を見つけ、さらに強化させていくことで、付加価値をつけることが可能です。また、お互いに認め合う雰囲気が醸し出されることで人間関係を良好に保て、組織の風通しも改善されます。
AI(Appreciative Inquiry)を行う課題点
AI(Appreciative Inquiry)は、お互いに強みや価値観を認め合うことが特徴のコミュニケーション手法です。そのため、掲げる目標が壮大なものになると、最悪の場合個人や組織の機能不全に陥ります。目標を達成するため、具体的にどう行動すればよいのかというアクションプランが必要になります。