2025.02.12

SMTPサーバ

SMTPサーバ

読み方:エスエムティーピーサーバ

SMTPサーバとは

SMTPサーバとは、インターネット上でメールを送信するためのサーバのことを指します。SMTPとは「Simple Mail Transfer Protocol」の略で、メールの送信を行うためのプロトコル(通信規約)の一つです。SMTPサーバは、メールを送信する際に必要な情報を管理し、メールを正しい宛先に届ける役割を担っています。

SMTPサーバの働き

まず、ユーザはメールソフトを使ってメールを作成し、送信を指示します。メールソフトは、ユーザがメールを作成・送信・受信するためのアプリケーションで、Outlookなどが該当します。
SMTPサーバは、メールソフトから送信指示を受けたメールをインターネット上の宛先(受信メールサーバ)へと転送する役割を持ちます。SMTPサーバは原則として送信専用で、受信は行いません。SMTPサーバから送られてきたメールを受信メールサーバが受け取り、一時的に保管します。メールサーバはPOP(Post Office Protocol)またはIMAP(Internet Message Access Protocol)というプロトコルを用いて、メールソフトからの受信要求に対応します。
ユーザのメールソフトは、定期的にメールサーバに接続し、新着メールがないかを確認します。新着メールがある場合、メールサーバからメールをダウンロードし、ユーザに表示します。ただし、現在ではWebメールと呼ばれる、ブラウザ上で動作するメールサービスも一般的で、これらはメールソフトを必要とせずにメールの送受信が可能です。

SMTPサーバの課題点と対策

ユーザの認証機能がない

SMTPサーバは、スパムメールの送信手段などとして悪用されることがあります。これは、SMTPが基本的には誰でもメールを送信できる仕組みであるためです。解決策として、SMTP-AUTH(SMTP認証)を用いてSMTPサーバへの接続時にユーザ名とパスワードの入力を求めることで、不正利用防止の効果が期待できます。

メールが暗号化されない

SMTP自体はメールの内容を暗号化しないため、第三者によるメールの傍受や改ざんのリスクがあります。これを解決するためには、SSL(Secure Sockets Layer)やTLS(Transport Layer Security)といった暗号化プロトコルを用いて、データの中身を暗号化します。

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