2025.02.10

レイヤ3スイッチ

レイヤ3スイッチ

読み方:レイヤ3スイッチ

レイヤ3スイッチとは

レイヤ3スイッチはネットワークスイッチ(データを宛先ごとに振り分けて送信できる機器)の一種で、ネットワーク層(OSI参照モデルの第3層)で動作します。レイヤ3スイッチは、従来のスイッチ(レイヤ2スイッチ)の機能に加え、ルーティング機能(通信経路を決める機能)を備えていることが特徴です。これにより、レイヤ3スイッチはネットワークのパフォーマンスを向上させ、ネットワークの効率的な管理を可能にします。

OSI参照モデルとは

OSI参照モデルは、ネットワーク通信のプロセスを7つの層に分けて表現したものです。各層は特定のネットワーク機能を表し、上層から下層へとデータが移動する際に、各層で特定の処理が行われます。第3層のネットワーク層では、異なるネットワーク同士の通信ができるよう、IPアドレスの割り当てや通信経路の定義などを行います。

レイヤ3スイッチとレイヤ2スイッチの違い

レイヤ3スイッチとレイヤ2スイッチのおもな違いは、レイヤ3スイッチがルーティング機能を持つことです。レイヤ2スイッチ(通常のスイッチやスイッチングハブ)は、データリンク層(OSI参照モデルの第2層)で動作し、MACアドレス(ネットワーク機器に用いられる識別番号)を用いてデータパケットを転送します。一方、レイヤ3スイッチは、IPアドレス(ネットワーク上の宛先)を用いてパケットをルーティングできます。

レイヤ3スイッチとルータの違い

レイヤ3スイッチとルータは、両者ともネットワーク層で動作し、ルーティング機能を持つ点で類似しています。しかし、レイヤ3スイッチは高速なスイッチング能力を持ち、ルータよりも大規模な内部ネットワークでのデータ転送を効率的に処理できます。一方、ルータの特徴はより複雑なルーティングプロトコルをサポートし、異なるネットワーク間での通信を制御することです。したがって、レイヤ3スイッチはおもに企業などのローカルエリアネットワーク(LAN)で使用され、ルータは外部のネットワークを含む範囲の広いネットワーク接続に使用されます。

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