セルフ・エフィカシー
読み方:セルフ・エフィカシー
セルフ・エフィカシーとは
セルフ・エフィカシーとは、「自己効力感」を意味し、目標達成のため必要な力がついているとわかる力です。自己効力感の高い人は「自分は困難なことにも立ち向かえる」と思う傾向があります。一方、それが低い人は「自分はできない人間だ」と考える傾向にあります。
セルフ・エフィカシーのタイプ
- ・自己統制的自己効力感
困難な問題に直面したときや新しい挑戦をするときに、「自分ならできる」と暗示をかけられる感覚です。自己統制的自己効力感がある人は、失敗したとしてもリカバリーが早く、成功するにはどうすればいいかを考えて行動できます。
- ・社会的自己効力感
自分と関わりをもつ人に対して、「この人なら仲良くなれそうだ」と思う感覚です。社会的自己効力感をもつことで、上司や同期、取引先とのコミュニケーションが積極的となり、関係性構築が容易になります。
- ・学業的自己効力感
学習に対するセルフ・エフィカシーを指します。学業的自己効力感があることで、資格取得や専門書理解などの勉強に対して粘り強く取り組めます。
セルフ・エフィカシーを構成する要素
- ・成功経験
自分が設定した目標を達成することで、自己評価が高くなります。結果として、困難な問題に直面しても、これまでに経験したことが心の支えとなり、強い精神力で突き進めます。
- ・代理経験
自分とよく似た人物像や置かれた状況をもつ人が成功しているのを見て、「あの人がうまくいっているなら、自分もうまくいくだろう」と暗示をかける方法です。
- ・言語的説得
第三者から励ましの言葉をもらうことです。セルフ・エフィカシーの向上を目指すために、自分の強みを見つけ認めてくれる存在が大切だと言われています。
- ・生理的情緒的高揚
喜びや楽しさによる気分の高まりを指します。持続性に乏しいので、成功経験や代理経験より影響力は弱いです。
- ・想像的体験
自分や他人がポジティブな体験をすることについて思い浮かべて、モチベーションを上げる行為です。
セルフ・エフィカシーの関連語
- ・セルフ・エスティーム
セルフ・エスティームとは、日本語訳すると「自己肯定感」を指します。セルフ・エフィカシーが「自分ならできると信じる力」を指すのに対し、セルフ・エスティームは「できる・できない関係なく、自分自身を尊重し、意欲へつなげる力」です。自己肯定感が高いと、失敗をしても「今度は頑張ろう」と考えられます。