サブネットマスク
読み方:サブネットマスク
サブネットマスクとは
サブネットマスクとは、ネットワークに接続されている端末のIPアドレスから、端末が属しているネットワークのアドレス(ネットワーク部)と端末自体のアドレス(ホスト部)を特定するための演算用データです。IPアドレスから不要な部分をマスキング(覆い隠す)し、目的のサブネットだけを抽出することがサブネットマスクの役割になります。
サブネットとは、インターネットや社内ネットワークなどのネットワークを、複数の小ネットワークに分けたものです。ネットワークをサブネット化(小ネットワークに分割)することでパフォーマンスが向上し、セキュリティの強化やIPアドレス割り当ての効率化が期待できます。
サブネットマスクの使用方法
サブネットマスクの使い方について、IPアドレスが「192.16.0.3」の場合を例にご説明します。
192.16.0.3 | IPアドレス |
255.255.255.0 | サブネットマスク |
- IPアドレス
- 10進数:192.16.0.3
- サブネットマスク
- 10進数:255.255.255.0
上の表でサブネットマスクの「255.255.255」で記述された部分に対応したIPアドレス「192.16.0」の部分がネットワーク部のアドレスになります。また、サブネットマスクの「0」に対応したIPアドレスの「3」の部分がホスト部のアドレスです。よって、このIPアドレスはサブネットマスクにより、ネットワーク部「192.16.0」とホスト部「3」で構成されることを意味します。なお、次世代の通信プロトコルであるIPv6ではサブネットマスクに代わりにプレフィックス長が使用されます。
サブネットマスクの近況
近年では一般家庭において、ユーザが手動でサブネットマスク関連の設定を行うことはほとんどありません。端末にルータや無線LANを接続するだけで、サブネットマスクやIPアドレスが自動的に割り当てられる場合が多いためです。手動で指定する必要があるケースは、企業の部署間でデータの参照を制限したい場合や、本番環境と開発環境を分けるなど環境を切り離す場合になります。