コンフリクト・マネジメント
読み方:コンフリクト・マネジメント
コンフリクト・マネジメントとは
コンフリクト・マネジメント(英:conflict management)とは、職場における衝突や対立をポジティブなものとして捉え、解消すると同時に組織の成長につなげる考え方です。具体的には、「コンフリクトはポジティブなもの」と考え方を改めて、話し合いを通してコンフリクトの原因をあぶり出します。コンフリクトの原因があぶり出せたら、個人間の議論を中心に議論の内容を整理し、解決案の提示をすることで、協調的な態度へともっていきます。日本の組織では、これまで対立をマイナスの要素として考え社員同士が自由に意見を主張できない風潮がありました。コンフリクト・マネジメントを取り入れることで、対立を恐れることなく自由闊達に意見交換できます。結果として、組織は風通しがよくなり成長へとつながります。
コンフリクトを生み出す原因
- 条件の対立
上司と部下の関係や仕事内容の差異により生み出される対立です。上司と部下や同期の間で起こる、仕事に求める目標や条件に対する違いが原因となります。
- 認知の対立
価値観や考え方の解釈違いから生じる対立を指します。具体的には、Aさんは納期を守りたいという考えがあるのに対し、Bさんは安全性に配慮したいという考えをもつことが挙げられます。
- 感情の対立
心情の衝突が原因となって起こります。複雑な要素が絡み合っているため、解決に対する難易度が高い対立です。例を挙げると、ある組織に対して、Aさんは愛着をもっているが、Bさんは関心をもたないことがあります。
コンフリクトで起こる態度
- 強制
自分の意見を強制的に相手に押し付ける態度を指します。
- 服従
相手の意見に押されて、自分の意見が言えない状態です。
- 妥協
一方の言い分をある程度認め、許容できる範囲内で譲歩することを指します。
- 回避
お互い問題解決に対して消極的となる方法です。問題解決が先延ばしとなった結果、双方の意見が見直されることはありません。
- 協調
お互いの意見を尊重し、前向きな方策を考える状態です。コンフリクト・マネジメントについて、この状態が理想的であると言われています。