ゼロクリックサーチ
読み方:ゼロクリックサーチ
ゼロクリックサーチとは
ゼロクリックサーチ(英:Zero-click Searches)は、ユーザが検索エンジンの結果ページから他のWebサイトにクリックせずに情報を得て検索を終了する現象です。「ゼロクリック検索」「ノークリック検索」とも呼ばれます。検索エンジンの機能向上にともない、気象情報や近隣の飲食店など検索結果ページ上に表示されたコンテンツから知りたい情報を素早く得られるようになったため発生します。
ゼロクリックサーチの影響
コンテンツをユーザに見てもらう機会が減る
集客や購入に直結しやすいため、SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)対策で自社サイトを上位表示させることは重要でしたが、ゼロクリックサーチによってWebサイトがクリックされない状況では上位表示の優位性が低下します。SEOで上位表示させたとしても、ユーザが検索結果ページのみで必要な情報を獲得してしまうため、コンテンツを見てもらう機会が減ります。
検索エンジンそのものが競合になる
ユーザが知りたい情報は、検索エンジンに蓄積されたデータから、ユーザの現在地や検索履歴に基づいてカスタマイズされた内容が表示されます。検索結果ページで店舗の連絡先やレビュー、料金表などを確認できるためSEOに取り組む場合は検索エンジンそのものが競合となる可能性が高いです。
ゼロクリックサーチの原因
ゼロクリックサーチの原因は、検索結果ページに表示される「強調スニペット」「ナレッジパネル」などの検索エンジンの機能が挙げられます。強調スニペットはユーザの質問に対する回答を文章や画像、動画や表などを用いて検索結果ページの最上部に表示する機能です。ナレッジパネルは検索エンジンのデータベースに蓄積された情報を基にデスクトップ画面上では右側や上部、モバイルデバイスでは複数に分割されて情報が表示される機能です。ユーザにとって強調スニペット、ナレッジパネルは情報を一目で判断できるため、別のサイトへアクセスする必要性がなくなり、ゼロクリックサーチが発生します。