非正規雇用
読み方:ヒセイキコヨウ
非正規雇用とは
非正規雇用とは正規雇用以外の雇用形態を指します。正規雇用の特徴である「雇用期間の定めがない」「フルタイム勤務である」「長期間の育成や処遇が前提とされている」、これらのうち1つでも当てはまらない場合は、非正規雇用として区分されます。非正規雇用に該当するのは、有期雇用契約を結んで勤務をするパートタイマー・アルバイト、契約社員、嘱託社員、派遣社員です。
非正規雇用者の増加
非正規雇用の労働者が増加しはじめたのは1990年代からです。バブル経済崩壊やそれにともなう就職氷河期で企業側が人件費を抑える必要があり、労働者が正社員として働くことが困難になりました。その結果、非正規雇用で働かざるを得ない労働者が増加しました。また時代が進むごとに、「自分の都合で働ける」「家庭と両立できる」「家計の補助や学費を得られる」などワークライフバランスを重視して非正規雇用を選択する労働者も増加しています。非正規労働者の数は年々増加傾向にあり、総務省統計局の調査によると2023年4月時点で非正規雇用者は6,667万人であり、前年と比較して9万人増加しています。