メンタルヘルス
読み方:メンタルヘルス
メンタルヘルスとは
メンタルヘルス(Mental Health)は、直訳すると「心の健康」であり、精神的・心理的健康状態を示す概念です。単に心の健康状態を示すだけでなく、自己の肯定感を高め、日常のストレスに対処でき、職場や地域社会のコミュニティで貢献できるほど健康な状態かを示します。たとえば、心が弾む・活力がある、または穏やかな気持ちであるような時は、心が健康な状態であると言えます。メンタルヘルスは心の健康状態だけでなく、心の問題や精神疾患(うつ病・不安障害など)の治療や予防も含み、ビジネスにおける健康経営やウェルビーイングにも関連する幅広い概念です。
企業にメンタルヘルスケアが重要な理由
- 従業員の健康と幸福感の向上
メンタルヘルスのサポートは、従業員の健康と幸福感を向上させることにつながります。従業員が心身ともに健康である場合、生産性やパフォーマンスが向上し企業全体の成果に寄与します。
- 労働力の維持と生産性の向上
メンタルヘルスの問題による離職や休職は、企業にとって大きな負担です。従業員のメンタルヘルスをサポートすることは、労働力維持と生産性向上につながります。
- 法的および倫理的な責任
従業員のメンタルヘルスに対する法的および倫理的責任は、企業にとって重要な要素です。適切なメンタルヘルスのサポートは、労働法や人権に関する規制に適合し、従業員の権利と福祉を保護するために必要です。
4つのメンタルヘルスケア
- セルフケア
従業員自身がストレスやメンタルヘルスについて十分に理解し、対処するための知識や方法を身につけ実施します。
- ラインによるケア
管理監督者が職場における従業員のストレス原因がなにかを把握し改善します。また、従業員の悩みや相談に乗り、労働環境の改善に努めます。
- 事業場内産業保健スタッフ等によるケア
産業保健スタッフは従業員や管理監督者に対する支援を行うと共に、具体的なメンタルヘルスケアに関する企画立案や実施、職場外医療機関との窓口となりサポートします。
- 事業場外資源によるケア
職場内だけでは対応が難しく、さらに専門的な知識や情報が必要な場合は、職場外の医療機関やコミュニティと連携を取り対処します。