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ホリゾンタル・リーダーシップ
読み方:ホリゾンタル・リーダーシップ
ホリゾンタル・リーダーシップとは
ホリゾンタル・リーダーシップとはhorizontal(水平方向)という言葉の通り、横の連携に影響力を及ぼすリーダーシップです。メンバー間の横のつながりや組織内の協力関係を重視し、互いに影響力を発揮し合いながら、共同で意思決定や問題解決を行います。組織の多様な人材がもつ経験や知識を活かしたチームワークを重視し、組織全体の目標達成に貢献することを目的としています。
ホリゾンタル・リーダーシップに求められるスキル
- コミュニケーション力
メンバーや他部署、他部門などさまざまな人材と、スムーズな意思疎通や良好な協力関係を構築する能力です。
- 現場調整力
個々の能力を十分に生かせるように配慮し、メンバーの業務負荷や意見の相違などをうまく調整する能力です。
- 共感力
相手の置かれている立場や状況を推察し、相手の感情に寄り添うことのできる能力です。
ホリゾンタル・リーダーシップが及ぼすメリット
- 迅速な対応が可能である
従来のピラミッド型構造のリーダーシップでは、現場から上層部に情報が上がりにくく、意見が反映されるまでに時間がかかる一面があります。しかし、ホリゾンタル・リーダーシップでは、メンバーが自分の責任で行動できる体制を構築するため、迅速に対応を行えます。
- 課題解決力が高まる
組織内のさまざまな人材の協力関係を重視するリーダーシップのため、多様な価値観や考え方から、これまでと異なる発想や新しいアイデアで課題の解決力を高めます。新たな領域の目標に挑戦する場合でも、新しい角度から斬新な発想でのアプローチが可能です。
ホリゾンタル・リーダーシップが及ぼすデメリット
- 権限が明確でない場合がある
ホリゾンタル・リーダーシップでは権限が分散されるため、各個人の責任範囲や権限が不明瞭になる場合があります。そのため、意思決定や意見の合意に時間がかかるケースがあります。
- 情報伝達に課題がある
ホリゾンタル・リーダーシップでは個々を尊重し協力しながら業務を行うため、多くのメンバーとコミュニケーションを取ることが重要です。しかし、情報共有や意思疎通において、情報の欠如や誤解などにより、適切な判断や決断が下せない場合があります。